Microsoftが先日発表した「Windows 11」ですが、Intel Mac上でWindowsを動作させることができる「Boot Camp」と互換性がないことがわかりました。
Windows 11の動作要件は、1.0GHz以上で2コア以上の64bit CPUと、DirectX 12対応GPU、メモリ4GBなど、基本的にIntel搭載Macのシステムと互換性があるようになっていますが、巷で話題となっている通り、TPM 2.0という部分が足かせで2017年頃のPCを境にWindows 11と互換性がないという状態となっています。Microsoftは、Windows 11のCPUサポートリストを更新し、Intelの場合は第8世代(Coffe Lake/Whiskey Lake/Amber Lake)以降としています。
Macでは、ファームウェアTPM 2.0(fTPM)を搭載する第8世代Core以降を搭載したMacは数多くありますが、Mac自体がfTPMをサポートしていないためWindows 11を利用できません。この第8世代以降を搭載するMacにはApple T2チップというApple独自のセキュリティチップが搭載されていますが、TPMとの互換性はなくmacOS上でしか動作しないようです。
そのため、Microsoftが提供するWindows 11との互換性を調べるアプリケーションを、Boot Camp上で動作するWindows 10で実行すると、互換性がない旨のが表示されることになります。たとえそれが第8世代Core以降のMacでもです。
今の所、Mac上でWindows 11を動作させるには仮想環境の対応を待つのみしかなく、AppleかMicrosoftからの何かしらの発表がない限りは、Mac上で公式にWindows 11を使うことは難しそうです。
なお、Aple SiliconベースのMacは、そもそもBoot Campに対応しないため影響はありません。
Source:9To5Mac
Image:nishikiout(Nishiki-Hub)