Parallelsは、Mac向け人気仮想デスクトップソフトの最新版「Parallels Desktop 16 for Mac」を発表しました。
Parallels Desktopは、Macで人気仮想デスクトップソフトとなっており、Windows 10をmacOS上でシームレスに動作させることができるソフトとなっています。Parallels Desktop 16では、macOS 11 Big Surに対応する他多くの機能が改善・追加されて、全体的に刷新されています。
まず、グラフィックスでは、OpenGL 3.2に対応し、これを要求している3DアプリなどがParallels上で動作することができるようになりました。また、DirectXについても20%パフォーマンスが向上したとのこと。
グラフィックス以外のパフォーマンスでは、Parallels Desktop自体の起動が最大2倍、Windowsの再開・終了が最大20%、スナップショットへの普及で30%、Parallels上のLinux動作時の「git status」コマンドが75%高速化しているとのこと。
macOS Big Surでは、Apple以外のカーネル拡張機能がブロックされるため、Parallelsの「ハイパーバイザー」機能が利用できなくなりますが、Apple自身が提供しているハイパーバイザー機能を使うことで、この機能拡張が利用できるようになっています。この部分も変更となっており、Mac自身がmacOS Big Surであり、Parallels上もBig Surである場合、Parallelsでも3D機能(GPU)が利用できるようになります。なお、Catalina以前の場合は、引き続き、Parallelsのハイパーバイザー機能が使えます。
その他の新機能としては、macOSのおやすみモードと、Parallelsで動作するWindows 10の集中モード(ミュート機能)が同期される機能のほか、Parallels終了後、Windowsの一時領域を開放する機能をチェックボックスにチェックを入れるだけで自動的に行なってくれる機能、Mac側のプリンタをParallels側ではドライバなしで使えるようになる機能なども追加されています。
価格は、永続ライセンスの通常版が9,818円、Parallels Desktop 15からのアップグレード版が5,240円となっています。サブスクリプション版の通常版は年間8,345円(Appleでは9,680円)となっています。Pro Editionは、サブスクリプション版で、年間9,818円(Appleでは10,780円)となっています。特筆していない価格は、パラレルスオンラインストア(公式ストア)の価格で、全て税込み価格になっています。
互換性は、Core 2 Duo以上のCPUを搭載し、OSはmacOS HighSierra 10.13以降、4GBのRAM、500MBの空きストレージが必要となっています。